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子夢子明バックナンバーから

第50号 (2005年春号) 掲載

なぜ被災した子どもたちが狙われるのか?

〜津波と人身売買〜

甲斐田万智子(当センター共同代表)

 昨年12月のスマトラ島沖地震・インド洋津波でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災者の皆さまに、心からのお見舞いをお伝えするとともに、1 日も早く、復興が進み、平安が訪れることをお祈り申し上げます。

 今回の津波が起きてから、人身売買の被害にあっている子どもたちのことが日本のメディアでも多く取り上げられました。インドネシアのアチェでは、津波直後から何人かの子どもたちが行方不明になったり、「バイヤーの希望に合わせて子どもを提供します」というメッセージが携帯電話に流されたりしました。そして、2005年1 月8 日、インドネシアでユニセフによって人身売買の最初のケースが確認されました。両親が亡くなったか、はぐれてしまったかの4 歳の少年がバンダアチェから両親と名乗る二人に連れ去られたのです。この少年は二人によってメダンの病院に連れてこられたのですが、最初は両親と言っていた二人が、後に近所の人間と名乗るなど話に一貫性がなかったとのことです。その後、アチェのNGOが、20人のアチェの子どもたちが密輸された証拠をつかんだり、100 人の乳幼児が夜にアチェからボートで連れ去られているのが目撃されたりしました。このため、インドネシア政府は16歳未満のアチェの子どもたちが国を離れるのを禁止し、ユニセフも子どもの登録を始めました。これらは、国際的な大規模な人身売買の犯罪組織が、普段から各地でアンテナをはりめぐらせ、機会を狙っていると言えるでしょう。悲しいことですが、どんな事態でも子どもが売買される可能性を警戒して、行動することが必要な世界になってしまったのだと思います。

(参考HP)ECPAT International (英文)
http://www.ecpat.net/eng/ECPAT_news/unicef_confirm.htm
http://www.ecpat.net/eng/ECPAT_news/01_05_guardian_trafficking.htm

 


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